プリントデータ作成のポイント
プリント用画像データを作成する際に注意するポイントについて、
画像の解像度、プリント位置、背景色の指定の具体例を出しながらご説明します。
- 画像を劣化させることなく綺麗にプリントするには
- スマートフォンケース(UVプリントの場合)の側面部の印刷状態について
- UVプリントの加工特性による印刷品質について
- スマートフォンケース(UVプリントの場合)にデザイン画像を使用する際の注意
- タオルなどのオーバープリントについて
- 背景色のあるデータを布地にプリントする場合、ボディ色(濃色・淡色)により仕上がりが異なります
- (ホワイトを含む)インクジェットプリントの画面上と、実際にプリントされた商品の色味の違いについて
- ホワイトインクジェットプリントを選択する際のデザインの注意
- 加工方法によって同じデザインでも発色が異なる場合があります
画像を劣化させることなく綺麗にプリントするには
画像は大きな程(高解像度)綺麗にプリントされます。
推奨データ形式はAI・EPS・PSD・JPG・PNG・BMP・PDF・DOC・XLS・PPT形式です。
可能であればCMYKカラーモードで作成してください。
その他詳細な注意点はTシャツプリント用の入稿データについてを参照してください。
また、GIF画像は画像フォーマット上 256色に制限ありデザインが荒くなる傾向がありますので推奨致しません。
画像解像度200dpi、一部商品では400dpiを推奨しております。
アパレル商品については、紙やプラスチック製品よりも生地の目が荒いため、解像度200dpi、400dpiでプリントを行なってもほとんど差異がありません。
解像度の設定ができない場合や、PNG形式の画像は72dpiの画像で入稿可能ですが、プリントサイズの3~4倍の大きさで作成してください。
プリント時に実際の大きさまで縮小して密度を高めますので、200dpiや400dpiと同じようなクオリティで仕上がります。
※元々小さなサイズの画像を引き伸ばす形で拡大した画像で入稿された場合を除きます。
Tシャツ / ワイシャツ / ポロシャツ / パーカー / ブルゾン / ベンチコート / 長袖Tシャツ / トレーナー / パンツ / レディースシャツ / 帽子・キャップ / タンクトップ / エプロン / ハッピ / 作業着・ユニフォーム / つなぎ / キッズTシャツ / ベビーTシャツ / トートバッグ・バッグ / タオル / スマホケース / スポーツグッズ / スポーツシャツ / 雑貨の一部商品 / ステーショナリーの一部商品 / 横断幕(屋内向け) / 横断幕(屋外向け) / SP・販促グッズ / 枕・抱き枕 / クッション
マグカップ・湯のみ / 雑貨の一部商品 / ステーショナリーの一部商品 / スマホケースの一部商品 / 記念ボール
【例】PNG画像など72dpi画像を200dpi換算した場合のA4(29.7cm×21cm)画像サイズ
2,339ピクセル×1,654ピクセル
このサイズを満たしていればA4サイズ200dpiの画像と同等のプリント品質になります。
※プリント時に画像を縮小して密度を高めます。
アパレル商品以外(iPhoneカバー等)は上詰めでなくセンタリングされて配置されることがあります。
A4サイズの印刷データでも解像度の違いで品質に大きく影響いたします。
左下と右下にある2枚の拡大写真は高解像度データと低解像度データのプリント結果です。左下の写真のデザインは遠目にみると細部までは分かりません。
様々なWEBページのコンテンツを飾るタイトルの文字や掲載されている写真のほとんどは、きれいに見えていても低解像度のデータが使用されています。
きれいなプリントを実現するには、画像を100%表示にした時に画面から大きくはみ出るようなサイズで用意する必要があります。(お使いのモニタサイズにもよります)
デジタルカメラで撮影した画像はJPG形式ですのでそのままアップロードできます。
赤い四角部分を拡大したプリント見本
解像度が高い(画像サイズが大きい)画像
解像度が低い(画像サイズが小さい)画像
解像度が低いことによるアンチエイリアスが大きくあるデザイン
解像度が低いデザインの場合、プレビュー画面ではイメージ通りに表示されていても、実際にプリントした場合、デザインのフチがボケてしまい、下引きの白インクが白フチのようにプリントされることがあります。 →アンチエイリアスについて
プレビュー画面
プリント後の商品
スマートフォンケース(UVプリントの場合)の側面部の印刷状態について
iPhone4ケースの場合
ケースの側面全てには印刷されません。
フチまでデザインした場合、側面に少しはみ出します。
横から見た状態
下から見た状態
UVプリントの加工特性による印刷品質について
デザインの周りのフチについて
UVプリント機の特性上、デザインのフチの周りに白線がプリントされる場合がございます。
予めご了承ください。
【例1】透過した(背景色なし)デザイン
【例2】透過しない(背景色あり)のデザインの場合
UVプリントでのデザインの注意
加工特性上 2mm程度の誤差が発生する場合があるため、カメラ穴などにぴったりあわせたデザインは避けてください。
スマートフォンケース(UVプリントの場合)にデザイン画像を使用する際の注意
スマートフォンのブラックについて
スマートフォンのブラックのアイテムは、デザインの背景もプリントされます。
デザイン部分のみをプリントしたい場合、背景の透過処理を行ってください。
元データ
【上】背景なし(透過)のデータ
【下】背景あり(黒背景)のデータ
プリントすると・・・
仕上がり
【上】デザイン部分のみがプリントされます。
【下】黒背景部分もプリントされるので、
シールを貼ったような風合いになります。
タオルなどのオーバープリントについて
タオルなど、「オーバープリント」となっているアイテムは、実寸サイズより回り2cm大きくデータを作成してください。
必ずプリントしたい文字やロゴなどは、内側2cm以上空けて配置してください。
例)タオルの場合
※タオルの特性上、縫製ラインの歪みやサイズが均一ではない場合がありますので、正確に印刷できない場合がございます。
原寸サイズより大きめにする
点線からはみ出すように配置してください。
絶対にプリントしたい文字などは
内側各2cm以上空けるように配置ください。
プリントイメージ
点線内が実際にプリントされる
範囲になります。
背景色のあるデータを布地にプリントする場合、ボディ色(濃色・淡色)により仕上がりが異なります
デジタルカメラ撮影した写真や背景が透明な状態になっていない画像は、濃い色のアイテムにプリントすると四角い絵柄でプリントされます。
白や淡い色のアイテムにプリントした場合は、ほぼイメージどおりの状態でプリントされます。
JPG形式や、背景が着色されているPNG形式の画像
白や淡い色のアイテム
イメージに近い状態でプリントされます。
濃い色のアイテム
四角い枠が付いた状態でプリントされます。
画像編集ソフトが透過PNGの書き出し(アルファチャンネル情報の取り扱い)に対応している場合は、背景を抜き取った状態のPNG画像をご使用できます。
アイテムのカラーに左右されず、イメージに近いプリントができます。
透過PNGの書き出し、作成方法についてはご使用になっている画像編集ソフトの説明書などでご確認ください。
背景が透明なPNG形式の画像
下の例では□■で表示されている部分が透明です。
白や淡い色のアイテム
イメージに近い状態でプリントされます。
濃い色のアイテム
イメージに近い状態でプリントされます。
(ホワイトを含む)インクジェットプリントの画面上と、実際にプリントされた商品の色味の違いについて
淡色・濃色カラーアイテムへのプリント
ディスプレイや部屋の明るさ、PCのご利用環境等により色味が若干異なって見えてしまう場合がございます。
画像には手を加えずそのままプリントしますが、アイテムの素材、生地の種類、アイテムカラーにより同じ画像をプリントしても色味が異なって見えます。
色味の保証はいたしかねます。あらかじめご了承ください。
淡色のアイテムにプリント
白や淡いカラーアイテムへのプリントは、インクが商品に馴染む発色になります。
濃色のアイテムにプリント
カラーアイテムへのプリントは、下地に白インクをプリントし、その上に他の色をプリントします。
蛍光色について
彩度の高い色や、蛍光色などは色が沈んだ感じでプリントされます。
白などの淡色系ボディと、黒などの濃色系ボディは加工方法が違うため、 同じデータでも仕上がり具合が違います。
特に黒やネイビーなど濃い色へのプリントは、ピンクのデータでも、実際にプリントされると赤や紫に近い色になる場合があります。
※加工方法によりその結果はかわります。必ずしもそうなるわけではありません。
サンプル画像
プリントされた商品
色見本表(デザインデータを作成する際に、ご参考にしてください。)
336色の色見本データを、実際に色々なアイテム・加工方法でプリントしました。
同じデータでも、アイテム・加工方法が異なると仕上がりに差があります。
(まったく同じ色には仕上がりません。)
このページに掲載されている見本はすべてイメージです。実際の製品とは多少色味が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
ホワイトインクジェットプリントを選択する際のデザインの注意
細い書体や細かいデザイン
細い書体や細かいデザインの場合、下引きの白インクが白フチのようにプリントされることがあります。
細い書体のデザイン
グラデーションのデザイン
デザインの外側にあるボカシやグラデーションや解像度が低いデザインの場合も、下引きの白インクが白フチのようにプリントされることがあります。
グラデーションのデザイン
プリント後の商品
Photoshopなどの画像編集ソフトでの画像透過処理の際の注意
画像編集ソフトで、自動選択ツールで背景を選択して消去という手順での透過処理は、背景の選択が充分ではなく消去残しが発生する可能性があります。
ホワイトインクジェットプリントでは、少しでも消去残し(半透明に残った背景でも)があると、プリンターが反応して白いインクを印刷してしまいます。その場合仕上がりがとても汚くなりますので、背景は残さず丁寧に消去してください。
加工方法によって同じデザインでも発色が異なる場合があります
加工方法やアイテムの違いによって、同じデザインのデータを使用しても商品の仕上がりが異なります。